教養としての投資
投資の話というと、どの銘柄が儲かるのかとかそういうところに意識が行きがちになってしまいますが、本書の中では株価が上がったから売るという考え方は投資ではなく投機であると述べています。
じゃぁ投資って何ということの本質的な内容を本書では述べていました。今回は奥野一成氏著、ビジネスエリートになるための教養としての投資の内容を私なりにまとめました。みなさんには投資の本質につながる世の中の見方、考え方がわかるように紹介していこうと思いますので是非最後までお付き合いください。
投資と投機の違い
冒頭でも述べましたが、投資と投機の違いをちゃんと理解していますか?本書の中では農地をたとえに使っています。
自分が農地を買うときに、どのようにしてその農地を選ぶでしょうか。当然、購入を考えている農地の場所や気候によって、適している作物が違うので採れる野菜が違ったり、日当たりがよかったり悪かったり、害獣や災害の被害を受けやすかったりと様々なことを考えることがあると思います。今、考えたことは、購入した土地からたくさんの作物をとるための条件が良いものを考えたと思います。購入した土地が利益を生み出すかどうかを考慮するというのが投資という考え方です。逆に投機はというと、購入した土地が人気が出て値段が上がったら、その土地を売ることによって購入したときとの差額分利益を得るといった行為が投機になります。
つまり、株を購入するときは購入した株の企業がどれだけ利益を出すことができるのかということに注目します。株価の上下でトレードをして利益を出すことは投機の考え方になります。
投機が別に悪いことではありません。当然適正な価格から高い水準に株価が推移しているのであればいったん利益を確定させる判断もあると思います。ただ、株価の上下を狙ったトレード頻繁に行っても利益を出すことを確実にすることはできません。
人は楽にすぐに利益を得る方法求めるものなので、そんな方法はないと割り切って、確実に利益を得るための方法を選択しましょう。
では、確実に利益を出すための投資先を選ぶためにはなにを考えないといけないのでしょうか。
買ったら売らないつもりで買え
本書の中では基本的には買ったら売らないつもりで買えというようなニュアンスで企業選びをすることが述べられています。
投資の神様と言われているウォーレンバフェットも同じような考え方で投資を行っています。
ただし、次のようなときは売ることを考えなくてはなりません。
まずは、株価の過熱が以上で適正な価格から大幅に上昇してしまっている場合です。この場合は、過熱している時にいったん利益を確定させてしまって、過熱が冷めたところでまた、買いなおせば過熱分の利益を得ることができます。
次に、自分の見極めが間違っていたと考える場合です。後に説明しますが参入障壁が株を購入後に自分の見立てを異なっていたことが明らかになった場合です。この場合は、素直に自分の誤りを認めて売却しましょう。
最後は、TOB(株式公開買い付け)です。TOBとは、ある会社の株を強制的に買い集めることで、その株の企業を買い取ってしまうということです。
この時は、自分の持ち株が対象ならばを売らないといけなくなります。と言っても株価の30%増しの値段で売れるのが相場なので儲けにはなると思います。
以上の3つの場合は売ります。見立てが違った場合以外は基本的に損することはありません。
企業を見極める目を確実なものにすれば、確実に利益を出すことができるということになります。
企業選びの考慮事項
お待たせしました。
企業選びは強靭な構造を持つ会社を選ぶことになります。強靭な要素とは次の3つです。
1、高い付加価値
2、高い参入障壁
3、長期潮流
本書の中ではウォルトディズニーを例に挙げて書く要素について説明しています。 それでは、各要素について説明していきます。
まずは、高い付加価値とは、本当に世の中に必要かということです。この会社が存在する意義がどこにあるのかを見極める必要があります。
ディズニーのキャラクターは名実ともに人気があり、そして、人々はディズニーのネズミの国で過ごすことを何事にも代えがたい時間として価値を感じています。だから1日に1万数千円かかったとしても、ディズニーで過ごすことにお金を払うのです。
次は、高い参入障壁です。ディズニーのキャラクターは今や世界中のありとあらゆるところに登場するくらいにブランド力があります。テーマパークにだけにとどまらず、映画、本、Tシャツ、クレジットカード、その他多数の製品に印刷されています。 もし、新しくディズニーと同じようなキャラクターを一から作り上げて、ねずみに代わる新しいブランドを浸透させるためには、おそらく莫大な費用と時間が必要になることでしょう。そうすると、利益をだすのに都合が悪いことになります。つまり、他の会社が簡単に対抗うすることのできない参入障壁を持っているということになるのです。
最後は、長期潮流です。これは不可逆的なもので、発展していく要素を持っているのかということになります。
日本の人口は減少傾向にありますが、世界の人口は増え続けています。30年前は50億人であった世界人口は現在70億人にまで増加しており、今後も増え続けることが予想されています。人口が増えるということは、ディズニーが提供しているテーマパークや映画やグッズの消費は当然大きくなっていくことが考えられます。これが長期潮流ということなのです。
世の中を考える
企業選びをしていると会社の事だけでなく、世の中の事全体を俯瞰して考えることを余儀なくされます。
まずは、統計的なデータによる事実を確かめていきます。人口の動向、消費、土地面積等々の一時データをもとに、今社会に求められるものは何なのかということ考えるのと会社が提供しているもの狙っているものが何なのかを考えていきます。
すると、今後利益を出すことのできる企業を見極めることができるだけでなく、世の中の動きがわかるようになると思います。
過去の動きとも比較しながら長期的な展望で考えるのが世の中を考えていくうえでも必要なことではないでしょうか。
本日の内容は以上です。ありがとうございました。
また次回にご期待ください。