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年率10%を達成する!プロの株勉強法

 みなさんは投資と聞くとどのようなことを思い浮かべるでしょうか。パソコンの前で常にチャートを見続けているようなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。それも投資なのですが、短期的な取引を行うデイトレードと呼ばれるものになります。

本書の中では、デイトレードではなく、長期的な展望での投資が進められています。本書の内容を知ることで、投資ってどういうことなのかということや世の中がこれからどうやって動いていきそうかが予想できる力がつくかもしれません。



iDECOとNISA
 iDeCoとNISAは本書の中でも進めれらています。みなさんもやった方がいいと思っているけど、まだはじめていないという人もいるのではないでしょうか。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、老後のための資金を貯めて、貯めている間にお得に運用しようという公的な制度です。毎月ある一定の額(月の上限額は自営業68000円、会社員23000円、公務員12000円)を積み立てて、積み立てたお金を管理機関が預金、投資信託、保険等で運用してくれます。運用の方法は決められた選択肢から自分で選んで決めます。
 さらにすごいのは、運用中に出た利益には税金がかからず、さらには積み立てで払っている一定額は所得から控除されるという内容です。
 もし、老後のためにただ貯金しているだけという方は是非始めるべきと言えるでしょう。ただし、はじめてしまうと60歳まで積立てたお金を使うことはできません。急な資金が必要な時にちょっと不便な状況になると思います。
 NISAは投資活動の活発化を目的とした制度で、毎年上限額120万円で株式や投資信託などの金融商品に投資した場合に、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して税金がかからなくなります。通常であれば、利益が出ると約20%の税金を納めなくてはなりませんからお得です。NISAの期間は5年間です。
 他にも、未成年者を対象とした制度で、上限額の設定が80万円のジュニアNISAや長期間の投資を目的とした期間が20年間だけど上限40万円のNISAがあります。

 本書の中では投資を始めるには、積立て投資、インデックス投資から始めるのが良いと述べられています。
 インデックス投資とは、日経平均株価(日経225)、TOPIX、S&P500、NYダウ平均株価などの市場の動きを示す指数と同じ値動きをすることを目指して運用する手法のことです。

 しかし、積立て投資、インデックス投資は、簡単で堅実な投資方法である一方で、大きな利益を生むという方法ではありません。そして、ただ投資すればいいという思考になってしまうため、自分の投資判断の良し悪しや投資先の会社が今後どのように成長するのかということに関して思考を巡らせるということをしなくなってしまいます。

 というわけで、本書の中では、積立て投資の他に、NISA口座で個別株に投資する方法が進められています。自分で考えて投資するという手法を通じて、世の中を考える思考力を養っていくことができると述べられています。



銘柄選び
 日本の会社の株を買おうとすると約3800社の中から選ばなければなりません。上場企業の一覧を網羅している会社四季報の厚さはもはや凶器になりそうな勢いです。私も厚すぎるので最近は電子書籍で四季報を見たりしています。
 本書の中では、銘柄選びのための様々なツールや長期にわたって投資した銘柄を保有するバリュー投資をするための銘柄選びについて書かれています。ツールについてはマネックス証券の銘柄スカウター、バフェットコード、株探、会社四季報、業界地図が紹介されています。

 今回はバリュー投資のための銘柄選びをまとめていきます。

 バリュー投資のための銘柄選びの基準5つ

 ①業績がのびていること
 長期投資の原則として、成長している企業に投資する必要があります。会社の成長に合わせて自分の資金も成長させるイメージです。
 業績を確認する手段として有効なのは、過去の業績の推移を確認することです。少なくともここ数年にわたって右肩下がりの企業が急に業績を回復するのは至難の業と言えるため、投資先には向いていません。
 そして、会社の成長を確認するうえで大切なのは純利益の推移です。併せて、増資によって1株当たりの価値が薄まっていないかを確認するため1株当たりの利益もみるようにしましょう。

 ②成長意欲があること
 どんなに過去の業績がよかったとしても成長する意欲がない会社は業績を伸ばしていくことができません。よくあるのが企業が上場すると創業者に大量の資金が舞い込んできて、社員もお祭りの後のような雰囲気にになり上場ゴールと呼ばれてしまうような状態になって、上場前に勢いがなくなってしまうということがあるようです。
 成長意欲を見極めるには会社の経営計画を確認します。経営計画を確認するには有価証券報告書の事業の状況における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等を見ます。有価証券報告書は後程説明します。

 ③ビジネスの強みがあること
 この強みとは、他者がまねしようとしてもなかなかまねすることができない会社の利点のことです。ディズニーランドのブランド力や人気であったり、コカ・コーラの全世界での高い知名度などがこれに当たるかと思います。
 誰でもまねできるようなビジネスは競争相手が次々に現れて利益を伸ばしていくことが難しいです。他者がまねできない強みあるということは競争相手が現れにくく利益を伸ばしていくことができると考えることができます。

 ④財務的に無理がないこと
 初心者は以下のことを注意することが本書の中では述べられています。
 1、営業キャッシュフローがマイナスでないか
 2、借入金が売り上げの規模に対して増え続けていないか
 3、企業買収をする際に、買収される企業の純資産を上回る金額が自己資本より大きく   ないか

 1の営業キャッシュフローがマイナスというのは本業をすればするほどお金が減っている状態のことをいいます。2は会社のお金は確かに増えてるけど、お金を借りまくってるからなんじゃないのということです。3は企業を買うのはいいけど無理な企業買収をしていないのかなということです。

 ⑤割高過ぎないこと
 割高かどうかの基準を見るためにはPERなどの指標に注目することになります。本書の中では3年から5年の業績の見通しを立ててみて、売り上げの伸びを想定し、将来の純利益を導き出します。それに適当なPERをかけたものが未来の企業価値になります。同様にして現在の企業価値を計算し、比較することで、企業の価値が今割安なのか割高なのかを判断していきます。

 上記が銘柄選びの基準です。

 途中にも言葉が出てきましたが、上記のことを調べるためには有価証券報告書を活用するとよいです。有価証券報告書は金融商品取引法に定められたすべての上場企業に提出が義務付けられている書類です。文字ばかりですが、中身もフォーマットに従っていて、良い情報ばかりでなく悪い情報も書かなければなりません。

中身の構成は
 1、企業の概況
 2、事業の状況
 3、設備の状況
 4、提出会社の状況
 5、経理の状況
 6、提出外会社の株式事務の概要
 7、提出会社の参考情報
 です。
 主に読むべきは、1企業の概況、2事業の状況、4提出会社の状況、5経理に状況です。企業のホームページや金融庁のサイトから無料で確認できるので見るようにしましょう。



 本書では投資した銘柄は保有し続けることを考えて投資するようにと述べられています。本書の中では売るべきタイミングなども述べられているので気になる方は是非本書で確認してみてください。

 投資を自分で考えて行うことで、投資先の企業のことを詳しく調べるだけでなく、世の中にある需要についても詳しく知ることができるようになります。
 世の中の需要がわかるということは、今後は需要を満たすように企業や消費者が動いていくので、どのように移り変わっていくのかがわかるようになると考えます。

 みなさんも自分の資産だけでなく、思考も豊かになる投資を心掛けるようにしましょう。 本日の内容は以上です。ありがとうございました。

また次回にご期待ください。